同級生たちと話していて、一番強く感じるのはこれです。
僕らはいま、「暇になった」わけじゃない。
むしろ「100%で走らなくても現場を守れるようになって、そのぶん4割の可動域が生まれた。でもこの4割をどこに置くのが、一番いいのかはまだはっきりしない」という状態にいる。
この4割の行き先として考えられるのは、いくつもあります。
●いまの本業を、もう一段稼げる形にチューニングする
●地元やコミュニティの小さなプロジェクトを、一緒に立ち上げて回す
●お金にならないけど「やる価値はある」と思える活動に使う
●若い世代・次の世代の「やりたいけど段取りがわからない」「やりたいけど人手がない」というところを支えるサブエンジンになる
この4つは、どれも“社長としての仕事”とも違うし、“ボランティア”とも違います。
近い言い方をすると、「現場にちゃんとつながっている余白の使い方」。
そして、この方向性って一人で考えていてもなかなか固まらないんですよ。
面白いのは、同級生と話していると自然と輪郭が出てくること。
1〜2時間、昔から知ってる仲間と近況をしゃべって、
「それオモロいな」
「そこ危ないで」
「それはもう時代的にウケへんぞ」
みたいなやりとりをしていく中で、なぜか次に進むヒントが落ちる。
これはもはや会議じゃなくて、半分は健康診断で、半分はチューニング作業みたいなもの。
私が今のところ出している仮説はこうです。
● 自分の4割を、自分ひとりで抱え込まない。
● 信頼できる誰かと共有して使う。
● その“共有の場”こそが、第二の仕事になる。
この考え方は、会社を大きくする野心とも、引退してのんびり暮らすイメージとも違います。
もっとリアルで、もっと生活に接地している。
50代以降の働き方って、「稼ぎ方」だけじゃなくて「誰と組むか」「どこに時間を貸すか」を決める時代に入っているんだと思います。
そしてたぶん、その判断を雑談で確認しあえる同級生がいるかどうかは、これからどんどん価値が上がっていくはずです。