私が不動産の仕事をするうえで、一貫して避けてきたものがあります。
それは「競争」です。
誰かに勝つ、誰かを出し抜く、という発想がどうにも性に合いませんでした。
勝者がいれば敗者もいる。それよりも「みんなが少しずつ得をすればいい」と思ってしまう。
だから常に、戦わずに済む方法、独自の立ち位置を探し続けてきました。
このスタンスは、他人から見れば奇妙に映るかもしれません。
でも私にとっては、それが自然な選択でした。
「取り分を半分にしませんか?」と最初に提案したくなるような人間です。
こうした姿勢が功を奏したかは分かりません。
ただ、自分にとって無理のないやり方を選ぶことで、無理なく長く続けられているのだと思います。